歴史街道
発売日
2024年5月7日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2024年6月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、
〈陰謀と政争の平安時代――藤原氏はいかにして権力を掴んだか〉です。

平安時代において、絶大な権勢を誇った藤原道長。
しかしそこに至るまでには、並み居る政敵を排除し、権力争いに打ち勝ってきた、陰謀と政争の歴史がありました。
古代日本において、政治の中枢を担い続けてきた藤原一族。その政権闘争の真実に迫ります。

特集2は、〈吉川元春――語られざる毛利の名将〉。
毛利元就の次男として生まれ、弟の小早川隆景とともに「毛利両川」と称された吉川元春。
しかし、その実像については語られることが少ないようです。
本当はどんな人物だったのか。その歩みをたどりつつ、意外な素顔を浮き彫りにします。

特別企画は、〈日本赤十字社の近現代史〉。
今年、愛子さまが入社されたことや、能登半島地震でのさまざまな活動などで名前を目にする機会が増えている日本赤十字社。
その創設から現代までの歩みを紹介します。

大型企画は、〈会津の大名・蘆名氏と向羽黒山城――語り継がれるその威光〉
戦国時代末期、東日本で屈指の都市だった会津。
その土地を四百年にわたって治めたのが蘆名氏で、16代・盛氏は、東日本随一というべき山城・向羽黒山城を残しています。
そこから見えてくる戦国史の秘められた側面とは――。

公式サイト
今月号の目次
特集1 陰謀と政争の平安時代 藤原氏はいかにして権力を掴んだか
【概論】鎌足から道長へと至るまでの「光」と「影」
河合 敦
14p
ビジュアル 道長は誰と対立したか…『光る君へ』にみる人物相関図

22p
【薬子の変】平城上皇と嵯峨天皇の対立が生んだ「北家の台頭」
古川順弘
24p
【承和の変と応天門の変】有力氏族が一掃された“舞台裏”とは…
朧谷 寿
29p
【昌泰の変】菅原道真はなぜ排斥されたのか? 事件の謎に迫る
今 正秀
34p
【安和の変】左大臣・源高明を陥れたのは誰だったのか
繁田信一
40p
【寛和の変】道長の父、執念の逆転劇――兄との確執をいかに乗り越えたか
京谷一樹
46p
【長徳の変】道長が長兄の一族を凌駕し、政権を獲得できた理由
樋口健太郎
52p
帝に愛されなかった藤原詮子の想いが、密かに歴史を変えた
秋山香乃
57p
特集2 吉川元春 語られざる毛利の名将
【総論】すべては毛利のために――父の教えを守り続けた生涯
小和田哲男
74p
「羽柴軍を後ろから襲う!」本能寺後に切った啖呵の真意とは
谷津矢車
80p
大型企画 会津の大名・蘆名氏と向羽黒山城
【総論】東日本の要衝を守るための最強の山城は、かくして築かれた
石田明夫
102p
茶の湯、工芸品、そして…伝統と山城が味わえる「まつり」

106p
天海は蘆名氏ゆかりの人物!? 会津美里に残る伝説

108p
特別企画 日本赤十字社の近現代史
【総論】戦時も、平時も…世界に誇るべきその活動とは
小菅信子
112p
ナイチンゲールのように――国際的に評価されたある侯爵夫人
植松三十里
118p
連載ほか
連載 漫画家に聞く!
第19回 こざき亜衣 エリザベス一世の側近となる男がみた、イングランド王家

68p
大日の使徒 ザビエルとヤジロウ
第10回
川越宗一
86p
巻頭グラビア
錦絵で納涼!? 北斎が描いた美しき水流――『諸国瀧廻り』

7p
読み物
見ているだけで心安らぐ! 東京「映え御朱印」めぐり

62p
空から味わう日本の名城
第9回 小谷城
写真・文 畠中和久
130p
歴史街道伝言板

96p
BOOKS・CINEMA

98p
この著者に注目!
渡邉 晃

100p
歴史街道脇本陣

127p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
おーい、フジワラくん
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。